コロナ拡大期の事故死減 交通安全白書原案が判明

東名高速道路の横浜青葉IC付近(資料写真)

 2020年の交通事故の死者数が、新型コロナウイルスの感染が拡大した時期に少なくなっていたことが21年版交通安全白書の原案で12日、判明した。経済や社会生活に大きな影響を及ぼした外出自粛が、死亡交通事故を抑制する効果につながったとみられる。年間の死者数は2839人で、統計がある1948年以降最少となった。政府は近く交通安全白書を閣議決定する方針だ。

 月別の自動車走行距離を2019年同月比でみると、緊急事態宣言が初発令された昨年4月以降は、いずれも前年を下回った。月別の死者数も前年より減っており、特に感染「第2波」となった8月は約3割減の197人だった。


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