3万9千頭、殺処分が完了 全国最多、栃木の養豚場

 栃木県は9日、4月に那須塩原市の二つの養豚場で豚熱(CSF)の感染が確認されたことを受け、関連する養豚場を含めた計約3万9千頭の殺処分を完了したと発表した。豚熱の感染が拡大した2018年以降、一度の殺処分としては全国最多。

 県によると、延べ約1万4千人が作業に従事した。引き続き、埋却や施設の消毒を進める。

 二つの養豚場で「死ぬ豚の数が増えている」と通報があり、4月16日に県が検査し、豚熱の疑いが判明。国の検査で17日に感染が確認され、同日夜に殺処分を開始した。

 両養豚場の周辺では、野生イノシシの感染も確認されていた。


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