離島の子にも母の日の花を 鹿児島市から届け40年

鹿児島県三島村の竹島の港で、次女由依さん(手前左)から花束を受け取る黒岩智美さん=8日午後

 花屋のない離島の子どもたちに、母の日に渡すためのカーネーションを贈ろうと、母の日を翌日に控えた8日、鹿児島市で花屋を営む田知行義久さん(73)から、鹿児島県三島村の竹島に花束が届けられた。「母親に感謝できる子に育ってほしい」と約40年、無償で活動を続けている。

 田知行さんが家族で包んだ花束を載せた船は午後0時半ごろ、鹿児島港から南に90キロ以上離れた竹島に到着。島の学校の教員が船員から受け取り、15人の子どもたちにピンクの花束を渡した。次女黒岩由依さん(7)から早速花束を手渡された智美さん(39)は「『いつもありがとう』と言ってもらえた」と笑顔を見せた。


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