健保組合、コロナで8割弱赤字に 賃金減が要因、21年度予算

 健康保険組合連合会(健保連)は22日、全国の1387健康保険組合の2021年度予算について、77・9%に当たる1080組合が赤字になるとの推計を公表した。前年度比169組合の増加。新型コロナウイルス感染拡大で企業が打撃を受け、保険料算定の基礎となる賃金が減ったことが要因としている。

 健保組合は、従業員の賃金から一定の割合で保険料を徴収するなどして収入を得ているため、賃金が減れば保険料収入も減る。21年度予算の保険料収入は、2・6%減の8兆60億円。平均賞与が7・2%減となったことが影響した。赤字総額は5602億円となり、2284億円拡大した。


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