日本、米中間「懸け橋」に ピンポン外交50年でシンポ

「ピンポン外交」から50年を記念して開かれたシンポジウム=17日午後、名古屋市

 米中関係正常化につながった1971年の「ピンポン外交」から50年を記念し、きっかけとなった世界卓球選手権が行われた名古屋市で17日、歴史的意義を検証するシンポジウムが開かれた。民間外交の重要性を指摘し、米中間の「懸け橋」として日本に現在の米中対立を緩和する役割を求める声が識者らから上がった。

 71年春の大会には中国チームが6年ぶりに出場。米国選手との偶然の交流を契機に中国が米国チームを北京に招待、緊張緩和に向かい国交正常化につながった。中国の参加は日本卓球協会会長だった故後藤☆二(ごとう・こうじ)氏が事前に訪中して打診、実現していた。

(注)☆は金ヘンに甲


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