自民、学術会議の報告書案を批判 PTの塩谷座長「見直し消極的」

 日本学術会議の在り方を検討する自民党プロジェクトチーム(PT)座長の塩谷立元文部科学相は9日、学術会議が公表した報告書案について、国の特別機関である組織形態の見直しに消極的だとして批判した。党本部で開いたPT役員会後、記者団に「自分たちの居場所だけを確保しようとの考え方だ」と述べた。

 PTは昨年12月、政府から独立した法人格を持つ新組織への移行を求める提言を政府に提出していた。塩谷氏は「提言を全く無視したような結果だ」とも指摘した。

 学術会議は8日の幹事会で、現行の組織形態に関し「変更する積極的理由を見いだすことは困難」とする報告書案を公表した。


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