遺児の半数「家族の話しない」 震災10年、あしなが育英会調査

記者会見に臨む大槻綾香さん(右)と新田佑さん。モニター内左はオンラインで参加した萩原彩葉さん=9日午後、東京都内

 病気や災害で親を亡くした子どもを支援する「あしなが育英会」(東京)は9日、東日本大震災で親を亡くした遺児のいる家庭を対象にしたアンケート結果を公表した。中高生の52・2%が「亡き家族について誰とも話さない」、18歳以上の60・8%が「亡き家族に対して後悔の気持ちがある」と回答した。

 回答したのは中高生94人、18歳以上216人、保護者270人。この日は調査結果の発表に合わせ、遺児3人が都内と仙台市内で記者会見した。父親を亡くした同市の高校3年萩原彩葉さん(18)は「父が与えてくれたことを大切に生きていきたい」と話した。


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