2021年2月27日 05:33 | 無料公開
サウジアラビアのムハンマド皇太子(ロイター=共同)
【ワシントン共同】米国の情報機関を統括する国家情報長官室は26日、サウジアラビア人記者カショギ氏殺害事件を巡り、サウジのムハンマド皇太子が「カショギ氏を捕らえるか、殺害する作戦を承認した」とする報告書を公表した。「現場の暴走」として幕引きを図ったサウジ側に異を唱えた形で、米サウジ関係の冷却化は確実な情勢だ。
サウジの実権を握るムハンマド皇太子への国際社会の圧力が再び強まることも予想される。ブリンケン米国務長官は26日、カショギ氏殺害や反体制派の脅迫に関与したとみられるサウジ人76人に対し、米入国の査証(ビザ)発給を制限すると発表した。