政府、接種状況把握へ新システム マイナンバー活用も検討

新型コロナウイルス感染症ワクチンの集団接種の初訓練=27日午後、川崎市立看護短大の体育館

 政府は27日、新型コロナウイルスのワクチンの接種状況を国がほぼリアルタイムで把握することを目的に、新たなシステムを導入する方針を固め、取り組みを本格化させた。接種を行う市区町村は、住民が引っ越しした際の接種状況の確認や、接種券(クーポン券)をなくした場合に対応しやすくなる。マイナンバーの活用も検討している。65歳以上の高齢者への接種が始まる3月下旬からの運用を目指し、制度設計を急ぐ。

 マイナンバーの活用には、煩雑な事務を抱える自治体側から戸惑いの声も出そうだ。

 国が開発し市区町村が入力する仕組み。自治体側は接種会場、医師や看護師の確保が重い課題となる。


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