国籍喪失規定訴訟で敗訴 東京地裁、欧州在住8人

 日本人として生まれても、外国籍を取得すると日本国籍を失うとした国籍法の規定は違憲だとして、欧州在住の30〜80代の男女8人が、国に日本国籍を持つことの確認などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(森英明裁判長)は21日、いずれも請求を退けた。原告側によると、この規定の違憲性を問う判決は初めて。

 訴状によると、原告は既にスイスやリヒテンシュタインの国籍を取得した6人と、今後フランスなどの国籍取得を予定している2人。いずれも現地での仕事や生活のため外国籍を必要とする一方、日本国籍を保持することも望んでいる。


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