「複合災害」備え必要 コロナ禍、地域役割増す 国連防災機関の水鳥代表 東日本大震災教訓共有を

国連防災機関の水鳥真美代表

 国連防災機関(UNDRR)の水鳥真美代表は20日までに、頻発する気象災害と新型コロナウイルスの感染拡大により「われわれは複合災害の現実の中にいる」と述べ、災害対応の最前線に立つ地域社会の役割が増しており、避難所となる学校での防災教育などの備えが必要になっていると強調した。東日本大震災の発生から10年を前に共同通信のオンラインインタビューに応じた。

 水鳥氏は東日本大震災のような大きな災害では「あらゆる災害の特徴が顕著に出てくる」と指摘。心のケア対策など学べることは多く、教訓の共有が一層重要とした。UNDRRは、防災分野での国連活動の調整などを担う。


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