中国、ワクチン外交を展開 東南アジア歴訪で影響力狙い

ミャンマーの首都ネピドーで、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相(右)と会談する中国の王毅国務委員兼外相=11日(新華社=共同)

 【北京、マニラ共同】中国の王毅国務委員兼外相は16日までの日程でミャンマーとインドネシア、ブルネイ、フィリピンの東南アジア4カ国を歴訪し「わが国の知恵と汗の結晶」(政府高官)と自負する国産の新型コロナワクチンの提供や生産協力を表明、各国との関係強化を図った。

 米国を軸にした対中包囲網の形成を警戒し、バイデン次期米政権の発足前に国際的な影響力を強める意図がありそうだ。

 「超低温の保存や輸送が不要」(中国外務省)なのが中国製ワクチンの強み。王氏は11〜12日、ミャンマーでアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相らと会談。ワクチン30万回分を提供すると伝えた。


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