古代のファストフード店? 伊ポンペイ遺跡で発掘

イタリア南部の古代都市遺跡ポンペイで発掘された大衆食堂のカウンターとみられる遺構(AP=共同)

 【ローマ共同】ユネスコの世界遺産に登録されているイタリア南部の古代都市遺跡ポンペイで27日までに、大衆食堂のカウンターとみられるものが発掘された。「テルモポリウム」と呼ばれる飲食店でファストフードなどを提供していたと考えられている。地元メディアが報じた。

 カウンターには色鮮やかなフレスコ画で鶏などが描かれており、貯蔵場所で見つかったものからカモや魚、カタツムリなどさまざまな食材が使われていたことがうかがえる。

 保存状態がよく、発掘を指揮するマッシモ・オサンナ氏は「素晴らしい発見だ」と強調。古代の人々が温かい食事やワインを楽しんだ様子が分かるという。


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