地震倒壊の拝殿棟上げ、熊本 阿蘇神社、来年6月の完成へ

 2016年の熊本地震で被災した熊本県阿蘇市の阿蘇神社で3日、倒壊し再建中の拝殿の棟上げ式が行われた。出席した佐藤義興市長は「神社は多くの人にとって心のよりどころであり、大変うれしい」と述べた。

 再建工事は解体撤去後の昨年9月に始まった。木材の約8割は県産を利用。今後、壁や天井の工事を経て来年6月の完成を目指す。国や県の文化財でないため行政の補助を受けられず、事業費約7億円の半分以上を全国各地の企業や個人からの寄付金でまかなった。

 阿蘇惟邑宮司は「全国から寄せられた気持ちを返せるよう、再建、復興にまい進したい」と意気込んだ。


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