韓国検事総長の訴え認める ソウル行政裁、法相に痛手

1日、ソウルの最高検に登庁し、記者団の取材に応じる韓国の尹錫悦検事総長(聯合=共同)

 【ソウル共同】韓国の秋美愛法相が出した職務停止処分は不当だとして、尹錫悦検事総長が措置の停止を求めた仮処分申請で、ソウル行政裁判所は1日、尹氏の訴えを認め、秋氏の処分の効力を停止する決定を出した。裁判所は、職務停止は「事実上、解任などの懲戒処分と同一の効果を持つ」と指摘した。

 尹氏の職務停止を巡る司法判断は初めてで、秋氏には痛手となった。秋氏に対する批判的な世論が、さらに強まる可能性がある。

 尹氏は決定を受け1日午後、最高検に登庁し職務復帰した。法務省は2日に予定していた尹氏の懲戒委員会を4日に延期すると発表。尹氏の要請を受け入れたとしている。


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