ハンセン病、追悼式で献花 コロナ禍の差別にも言及

厚労省で開かれた追悼式典で献花するハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会の竪山勲事務局長=29日午前

 国の不当な隔離政策に苦しめられて亡くなったハンセン病元患者らの追悼と名誉回復のための式典が29日、厚生労働省で開かれた。参列したハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会の竪山勲事務局長らが、省内の「追悼の碑」に献花した。

 式典で、竪山事務局長は新型コロナウイルス禍での差別の状況に触れ「ハンセン病問題を通して学んだものは何か。偏見差別はあってはならない。反省が生かされていない」と述べた。隔離政策について、元患者や家族へおわびする田村憲久厚生労働相のメッセージも代読された。

 今年はコロナ禍の影響で時期を延期し規模を縮小した。


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