あおり運転でうつ病発症、認定 神戸地裁、賠償命じる判決

 あおり運転をされ、うつ病になったとして、兵庫県の男性が相手の車の運転手に治療費など約8800万円の損害賠償を求めた裁判で、神戸地裁(姥迫浩司裁判官)は29日までに、発症との因果関係を認め、約720万円の支払いを命じた。判決は27日付。

 判決によると12年11月、男性の車に幅寄せされたと感じた運転手が腹を立て、車を追跡。赤信号で停車すると車を降り、怒鳴りながらドアを蹴ったりした。

 運転手は「怒鳴ったり蹴ったりしていない」と主張したが、姥迫裁判官は行為があったと認定。男性が医師に頭痛や不眠を相談し、うつ病と診断されたことも踏まえ、あおり運転が原因と認定した。


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