被災の神戸市庁舎でお別れ式 63年の歴史に幕、11月解体

「神戸市役所」の文字盤を木箱に収納する久元喜造市長(中央)と市議ら=29日午前、神戸市

 1957年に建設され、95年の阪神大震災で一部が損壊、修繕して今年3月まで使われていた神戸市役所本庁舎2号館(同市中央区)で11月にも解体工事が始まることが決まり、29日、市職員や市議らが「お別れ式典」を開いた。

 式典では、庁舎に掲げてあった「神戸市役所」の一文字ずつを木箱に収納し、出席者は名残を惜しんだ。久元喜造市長は「震災の際は余震が続く中、職員が懐中電灯を手に庁舎内へ資料を探しに行くなど大変な苦労があったと聞いた。これまでの歴史を大切に、未来にチャレンジしたい」と述べた。

 老朽化で建て替えが決まり、跡地に新庁舎を建設する。


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