山口組抗争、高裁が裁判員除外 神戸地裁の決定覆す

 神戸市で昨年4月、神戸山口組系組長が襲撃され、山口組系組員らが逮捕、起訴された殺人未遂事件について、大阪高裁が、裁判員裁判にするとした神戸地裁の決定を覆し、裁判員裁判の対象から除外する決定を出したことが28日、高裁への取材で分かった。27日付。神戸地検が地裁の決定を不服として即時抗告していた。

 両組は、対立抗争が激化しているとして兵庫県公安委員会などが特定抗争指定暴力団に指定しており、裁判員に危害が加えられる危険性を巡って地裁と高裁が異なる判断を示した。

 地検は2月、昨年の両組間の抗争事件4件について地裁に除外を請求。地裁は9月、却下する決定を出した。


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