「1票の格差」上告審弁論 昨夏参院選、最大3・00倍 最高裁、年内にも判決

「1票の格差」訴訟の上告審弁論のため、最高裁に入る山口邦明弁護士(前列中央)らのグループ=21日午前

 「1票の格差」が最大3・00倍だった昨年7月の参院選は違憲だとして、弁護士グループが選挙無効を求めた訴訟の上告審弁論が21日、最高裁大法廷で開かれた。即日結審し、早ければ年内にも判決を言い渡す見通し。

 最高裁は2010年参院選(最大格差5・00倍)、13年参院選(同4・77倍)をいずれも「違憲状態」と判断した。16年参院選は徳島と高知、鳥取と島根をそれぞれ一つの選挙区にする「合区」などで定数の「10増10減」が実施され、格差が3・08倍に縮小。最高裁は17年に合憲と判断した。その後、定数6増の改正公選法が成立、昨年7月の参院選では格差が3・00倍だった。


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