氷川丸、17年ぶり船長が交代 横浜港のシンボル

氷川丸の船長を退任する金谷範夫さん(左)と新船長に就任する大内孝利さん=30日午後、横浜市中区

 戦前から現存する国内唯一の大型貨客船で、横浜市の山下公園に係留されている「氷川丸」を訪れる観光客の案内役などを務める船長が17年ぶりに交代することになり、30日に船のデッキでセレモニーが開かれた。

 2003年から船長を務めてきた金谷範夫さん(70)は「いま私がここに立っているのは皆さんが支えてくれたおかげ」と、時折言葉を詰まらせながら退任のあいさつ。10月1日付で第29代船長に就任する大内孝利さん(68)は「お客さまへの心遣いを大切にしたい」と決意を述べた。

 氷川丸は1930年に完成。日米航路の貨客船として喜劇王チャプリンなどが乗船した。


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