政府、皇位継承策の検討へ 女性宮家創設が焦点、難航必至

 政府は11月中旬を軸に調整している秋篠宮さまの「立皇嗣の礼」に関し、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、週内にも開催可否を最終判断する。式の終了後、先送りしてきた安定的な皇位継承策の本格検討に着手する。国会や世論を二分するテーマだけに意見集約の難航は必至。次善の策として、皇族の減少に対応するため、女性皇族が結婚後も皇室に残る「女性宮家」創設の是非に踏み込むかどうかが焦点になりそう。

 皇室典範は、女性皇族が天皇、皇族以外と結婚したときは皇籍を離れると定めている。

 加藤勝信官房長官は29日、女性皇族数の減少に関して「先延ばしできない重要な課題」と指摘した。


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