羽田新ルート、是非今なお 運用半年、コロナで運航減

羽田空港の新飛行ルートで東京都庁付近を飛行する航空機=4月

 羽田空港への着陸機が東京都心の上空を日常的に通過する新たな飛行ルートの運用開始から29日で半年。新型コロナウイルスの影響で、新ルートを通過する便数は当初予想より少なくなっている。慣れない騒音や間近に見える機体に困惑する人もおり、航空業界の先行きが不透明な中、国際線増便が目的だった新ルートの是非を問う声も。専門家は意義を強調する。

 新ルートは南風が吹いた場合の午後3〜7時に運用。東京五輪・パラリンピックに合わせた機能強化が目的で、羽田の年間発着回数は3万9千回増やせるようになった。だが、コロナ禍で国際線の大幅減便が続き、メリットを生かし切れない状況が続く。


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