和歌山・熊野本宮で「献湯祭」 自然の恵みに感謝し発展を祈願

 和歌山県田辺市の世界遺産・熊野本宮大社で26日、熊野本宮温泉郷の旅館や民宿でくんだ「一番湯」を神前に供えて自然の恵みに感謝し、温泉郷の発展を祈願する「献湯祭」が営まれた。18軒の宿泊施設の代表らが参加、本殿前に置かれた大だるに湯を注いだ。

 熊野本宮観光協会が1979年に始めた恒例行事。協会の名渕敬会長(56)は「全国からのお客さまを迎えるため、新型コロナウイルス対策を万全にしている。本宮の湯で体を清め、ゆっくりしてほしい」と話した。

 熊野本宮温泉郷は湯の峰温泉、川湯温泉、渡瀬温泉からなる。熊野詣での湯ごり場で世界遺産に登録された「つぼ湯」などで知られる。


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