2020年9月24日 16:15 | 無料公開
大阪府羽曳野市、藤井寺市にまたがる陵東遺跡の溝から盾持ち人、力士、男子像の人物埴輪3体(5世紀後半〜6世紀初め)が出土し、大阪府文化財保護課が24日、発表した。
盾持ち人埴輪は頭部だけが出土し、長さ60センチ、幅25センチ。盾部分は見つからなかったが、挿し込み式の頭部の特徴から盾持ち人埴輪とみられる。盾部分も含めると、人と同じぐらいの大きさだったらしい。目の周辺には線刻が施され、鼻や顎もしっかり作られていた。
通常の人物埴輪は無表情なのに対して、盾持ち人埴輪は威嚇や笑いの表情、入れ墨表現のあるものが多く、邪悪なものを追い払うために作られたとされる。