2020年9月23日 14:59 | 無料公開
JR九州が進める駅の無人化を巡り、提訴のため大分地裁に向かう車いすの原告ら=23日午後
JR九州が大分市内で進める駅の無人化で列車の利用が制限され、移動の自由を侵害されたとして、車いすで生活する市内の障害者3人が23日、同社に1人当たり11万円の損害賠償を求める訴えを大分地裁に起こした。
原告側によると、障害者が、駅無人化による権利侵害を訴えた裁判は初めて。
訴状によると、原告3人は脳性まひや、事故による脊髄損傷のため体が不自由で、常に車いすを使っている。列車の利用には駅員の補助が欠かせないが、無人化で、事前に予約し、調整しなければ利用できなくなると主張。憲法が保障する移動の自由を侵害し、障害者差別を禁じた法律にも違反していると訴えた。