イラン「米は交渉強要できない」 国連演説で制裁解除要求

イランのロウハニ大統領

 【テヘラン共同】イランのロウハニ大統領は22日、国連総会一般討論のビデオ演説で「歴史上最も過酷な制裁」を受けていると訴え、トランプ米政権に制裁解除を要求した。「米国はイランに交渉を強要できないし、戦争を仕掛けることもできない」と強調した。

 トランプ政権は制裁で最大限の圧力をかけてイランを交渉に引きずり出す戦略とみられるが、ロウハニ師は制裁に屈する形で米国と対話を始める考えがないことを改めて表明した。

 ロウハニ師は、米国で黒人男性が白人警官に膝で首を押さえ付けられ死亡した事件に触れ、「(米国の制裁で圧迫されている)イランの体験を思い起こさせる」と主張した。


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