北極の海氷面積、2番目の小ささ 4割縮小、温暖化影響

面積が今年最小となった9月15日の北極の海氷の広がり。NASAが人工衛星の観測データを基に作成した画像(NASA提供・共同)

 【ワシントン共同】今年夏の北極の最小海氷面積は15日に記録した374万平方キロで、約40年間で2番目に小さかったと、米雪氷データセンターとNASAが21日、発表した。2010年までの30年間の平均と比較して4割小さかった。

 北極の海氷は秋から冬に広がり、春から夏に解け、毎年9月半ばに最小となる。同センターによると、年最小面積の小ささは07年以降の最近14年が上位を占める。北極は地球温暖化の影響が最も顕著に現れる地域で、同センターは海氷縮小は永久凍土の融解と並び「北極の温暖化の一例」と指摘。地球全体の気象のパターンや海洋の循環に影響を及ぼすと警告する。


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