命狙われ、終戦翌月に郷里千葉へ 鈴木貫太郎首相の動静録で判明

鈴木貫太郎

 太平洋戦争終結時の首相で、主戦派の反乱兵に命を狙われていた鈴木貫太郎が終戦翌月の1945年9月、故郷の千葉県関宿町(現在の野田市)に一時滞在していた際の警察による動静録が、国立公文書館(東京都千代田区)に保管されていたことが11日、分かった。滞在は1週間ほどだったとみられる。

 専門家によると、戦後混乱期の鈴木の消息は曖昧な部分が多く、当時の様子を記した公文書は貴重。伝記などでは郷里に戻ったのは45年11月末とされているが、45年9月にも一時滞在していたとの住民証言がある。動静録は「鈴木前首相ノ動静ニ関スル件」と題されたB4判ほどの2枚で、これを裏付けた。


  • LINEで送る