前線停滞、異例の長期化 12日間、西日本豪雨超え

広島県東広島市の住宅に土砂が流れ込んだ現場=14日午後1時5分(共同通信社ヘリから)

 活発な梅雨前線による豪雨で14日、広島県で土砂崩れが発生し2人が行方不明になり、島根県では河川が氾濫するなど被害が広がった。7月初めから前線が居座って記録的な大雨を降らし続けており、異例の長雨は11日間に及んだ西日本豪雨(2018年)を超える12日間となった。政府は今回の豪雨を「特定非常災害」に指定。東日本では15日にかけて大雨の恐れがあり、気象庁は厳重な警戒を呼び掛けた。

 広島県東広島市河内町宇山で14日午前6時ごろ、住宅の裏山が崩れたと119番があった。市によると、50代男性と80代女性の親子が巻き込まれ、消防などが捜索を続けた。


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