静岡の火災工場、取り壊し方針 メーカー、住民の要望受け

暗闇の中で煙が立ち込める「レック静岡第二工場」の倉庫内の防犯カメラ映像=5日、静岡県吉田町(同社提供)

 静岡県吉田町の「レック静岡第二工場」で4人が死亡した5日未明出火の倉庫火災で、家庭用品メーカー「レック」(東京都)は11日、同町で記者会見し、同日午前に開いた住民説明会での地元住民からの要望を受け、この倉庫がある工場を取り壊す方針を明らかにした。

 吉田町にある他の工場や倉庫は操業を続ける。近く原因調査のための第三者委員会を立ち上げることも表明した。会見した青木光男会長によると、住民説明会では原因究明を急いでほしいとの声が相次いだという。

 また同社は、火災当時の倉庫内の防犯カメラ映像を公開。ライトで暗闇を照らしながら歩く消防隊員の姿や声が記録されていた。


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