豪雨、農林水産被害が117億円 ため池も、調査進まず拡大の恐れ

災害対策本部の会合であいさつする江藤農相=10日、農水省

 農林水産省は10日、豪雨による農林水産関係の被害額が同日午前11時の時点で117億2千万円に上ったと発表した。影響は東海や四国、九州など広い範囲に及び、水稲や野菜、家畜といった農畜産物のほか、農業用ハウス、ため池などの関連施設にも被害が広がっている。詳細な調査は十分進んでおらず、今後被害額が膨らむ可能性が高い。

 農水省は10日、2回目の緊急自然災害対策本部の会合を開き、各地の状況を聞き取った。二次被害の恐れから調査は手つかずの場所もあり、被害の全体像の把握には時間を要する見通しだ。

 被害額などは38道府県からの報告を集計した。


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