習氏の国賓来日、当面見合わせ 来春以降にずれ込みも

 政府は習近平・中国国家主席の国賓来日に関する日程調整を当面見合わせる方針を固めた。国内保守層の間で強まる習氏国賓への反対論と、米中対立の激化を踏まえた対応。複数の政府関係者が5日、明らかにした。官邸や外務省では「新型コロナウイルス感染拡大が収束しても来日環境は整わず、来春以降にずれ込む」との観測が広がっている。

 政府筋は習氏来日への準備状況に関し「何も動いていない。コロナ対応が先だし、その後のスケジュールは議論していない。今は白紙の状態だ」と強調した。

 茂木敏充外相は3日のBSフジ番組で、11月に予定されているG20サミットが先になるとの見通しを示した。


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