大戦中の「命のビザ」新たに発見 ユダヤ難民に日本外交官発給

宮崎県出身の外交官、根井三郎=1941年ごろ(根井三郎を顕彰する会提供)

 第2次世界大戦中に旧ソ連ウラジオストク日本総領事代理だった宮崎県出身の外交官、故根井三郎(1902〜92年)が、ナチス・ドイツの迫害から逃れたユダヤ人に発給したビザが初めて見つかり、宮崎市が2日、写真を報道陣に公開した。「命のビザ」で知られる外交官の故杉原千畝発給のビザに、根井が署名したものが既に確認されていた。

 宮崎市によると、フリーライターの北出明氏の調査で、米国に亡命したユダヤ人の子孫が、根井発給のビザを持っていることが分かった。ビザには「昭和16年2月28日 通過査証」「敦賀横浜経由『アメリカ』行」と記され、根井の署名がある。


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