国内景気「急速な悪化続く」 月例報告、コロナ影響

月例経済報告関係閣僚会議に臨む安倍首相(左)と菅官房長官=28日午後、首相官邸

 政府は28日発表した5月の月例経済報告で、国内景気の判断を「新型コロナウイルス感染症の影響により、急速な悪化が続いており、極めて厳しい状況にある」とした。悪化が続く状況を反映して表現変更したが、4月から基調は変えなかった。一方、緊急事態宣言の全面解除を受け、先行きから「感染症が経済をさらに下振れさせるリスク」との記述を削除した。

 政府は4月に示した過去最も厳しい景気認識を5月も維持した。今後、経済活動が段階的に再開するが、政府が講じる雇用や企業の支援策が早く行き渡らなければ、経済へのダメージは大きくなり、景気回復が遅れる可能性もある。


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