ブラジル、看護師死亡が世界最多 新型コロナ対応、防護装備不足

ブラジル北部マナウスで、新型コロナウイルスに感染した女性に接する看護師=27日(ゲッティ=共同)

 【サンパウロ共同】新型コロナの感染者が27日に40万人を超えたブラジルで、患者に接する看護師ら医療従事者の感染死が世界最多となり問題となっている。医療用マスクなど感染防止の装備が不足しているためで、関係者は早急な対策を政府に求めている。

 「防護服などが支給されないことで、上司と口論していた」。北西部の病院の救急部門で看護師として働き、新型コロナ感染症で死亡したサンドラ・メロダシルバさん(47)について、遺族が地元メディアに訴えた。

 全国看護師協会によると、今月21日までに世界最多となる137人の看護師が新型コロナ感染により死亡、感染者も多数に上る。


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