WHOが新たな基金設立 感染症などへ柔軟対応狙い

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は27日、個人や各種団体、企業からの寄付を受け付ける「WHO基金」の設立を発表した。資金面での支援を得て、新型コロナウイルス感染症への対応など、WHOがより柔軟に動くことができるようにするのが狙い。

 新型コロナへの対応が中国寄りだとして、トランプ米政権はWHOへの資金拠出停止や脱退を検討。米国は最大の資金拠出国で、影響も懸念されているが、テドロスWHO事務局長は基金設立は2年以上前から構想されており、米国の動きは「何の関係もない」と強調した。

 基金は、元スイス保健庁長官ゼルトナー氏が理事長を務める。


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