知床のクマ、ポリ袋誤食も 相次ぐ不法投棄「大きな危険」に

ペットボトルをくわえるヒグマ=17日、北海道斜里町(吉田理人さん提供)

 世界自然遺産の北海道・知床で、生ごみなどの不法投棄が後を絶たない。一帯は世界有数のヒグマの生息地で、今月にはポリ袋やペットボトルをくわえる姿も目撃された。クマが生ごみを口にして味を覚え、人間に近づけば餌がもらえると学習してしまう恐れがあり、関係者は「絶対に捨てないで」と呼び掛けている。

 環境省によると、ヒグマは知床半島で200頭以上生息すると推測され、世界でも屈指の密度となっている。

 斜里町では4月、誤食したとみられるポリ袋が混じったクマのふんも見つかった。

 知床財団は「食べ物の残りなどを不法投棄することは大きな危険につながる」と訴えている。


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