産油国、世界生産を1割減で合意 OPECとロシアなど、米に要請

ウィーンのOPEC本部=9日(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】ロイター通信など複数の欧米メディアは9日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国の連合体「OPECプラス」が原油価格を下支えするため、大規模な協調減産の実施で合意したと伝えた。有力産油国のサウジアラビアとロシアを中心に、世界の生産量の1割に当たる日量1千万バレルを5〜6月に減らす。連合体の枠外の米国などにも生産抑制で協力を求める見通しだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な需要急減に対応するためで、前例のない規模の協調減産となる。ただ、この規模では不十分との見方から9日の米原油先物相場は下落した。


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