厚労省、不急の手術や入院延期を コロナ重症者の病床確保を優先

 新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、厚生労働省は9日までに、医師が不急と判断した一般患者の手術や入院は延期を検討するよう都道府県に通知した。新型コロナの重症者を受け入れる病床を優先的に確保し、医療崩壊を防ぐ狙いがある。政府が緊急事態宣言を発令した7都府県に対しては、特に取り組みを急ぐよう求めている。

 通知は8日付。新型コロナの感染者を重点的に受け入れる医療機関の設定を急ぐことや、各医療機関の空き病床や人工呼吸器の保有・稼働の状況を随時把握できる体制の整備も求めた。

 通知について厚労省の担当者は「必要な手術や入院を制限するものではない」としている。


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