中国、武漢封鎖は国際貢献と宣伝 初動遅れの批判回避狙う

中国浙江省を視察し、手を振る習近平国家主席=3月31日(新華社=共同)

 【北京、上海共同】中国共産党・政府系メディアは8日、湖北省武漢市の封鎖解除を大々的に報じた。習近平指導部は、中国が新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大阻止のため犠牲を払って国際貢献したと宣伝。初動の遅れへの批判をかわし、経済回復へかじを切る構えを見せた。

 共産党機関紙、人民日報(電子版)は8日の評論で、武漢の封鎖が70万人の感染を防いだ可能性があるとする米科学誌サイエンスの論文を紹介。評論は「武漢での素早い措置が、他国の防疫のために貴重な時間を稼いだ」と強調した。

 初動の遅れを検証せず「成功」を誇る中国の姿勢は米国などの反発を招いている。


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