今春の小中入学者、震災前の8% 避難指示区域内の福島11市町村

 東京電力福島第1原発事故で国の避難指示が出された福島県の11市町村で、避難指示区域内にあった公立小中学校の今春の入学者数が震災前の2010年春時点の約8%にとどまることが、県や各自治体への取材で4日までに分かった。

 11市町村全てで、少なくとも一部で避難指示が解除されたが、子育て世代では避難先での定住を選ぶ人が多い。一部の被災自治体は避難先に学校を移しているが、避難先の自治体の学校に通わせる人が増え、被災者の間で地元離れが起きている実態がうかがえる。

 11市町村の指示区域内にあった公立小中計40校の10年春の入学者は1684人だったが20年春は128人。


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