コロナの病院船導入、本格検討へ 補正予算案に調査費

 政府は3日、海上で患者の治療や搬送ができる「病院船」について、導入の是非を本格的に検討すると明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大で、与野党から導入を促す声が強まっているのが背景。2020年度補正予算案に1千万円以上の調査費を計上する見通しだ。

 厚生労働、防衛、国土交通各省と内閣府が中心となって検討を進める。導入する場合は新規建造のほか、自衛隊や海上保安庁、民間が持つ船舶を改修して活用する案が想定される。一方、船員や医療スタッフなどの人員確保に加え、平時の有効な活用方法、巨額の建造費といった課題を解決する必要がある。


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