元看護助手の再審無罪が確定 大津地検、上訴権放棄

3月31日、再審で無罪となり、大津地裁前で花束を手に笑顔の西山美香さん

 滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年、男性患者=当時(72)=の人工呼吸器を外し殺害したとして殺人罪で懲役12年が確定、服役した元看護助手西山美香さん(40)を再審無罪とした大津地裁判決について、大津地検は2日、上訴権を放棄した。04年7月の逮捕から15年余りを経て、西山さんの無罪が確定した。

 殺人などの重大事件での再審無罪確定は00年以降、大阪の女児死亡火災や熊本県の松橋事件などに続き、6件目となる。

 3月31日の無罪判決は、患者の死因は不整脈などによる自然死の可能性が高いと判断。殺害を認めた西山さんの自白も、信用性や任意性を否定した。


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