航空苦境、首相が支援検討 大幅減便で経営悪化不可避

大量欠航を受け、羽田空港の駐機場に並ぶ旅客機=3月

 安倍晋三首相は1日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、苦境に立つ国内航空会社への支援を検討すると表明した。業界では収入基盤の国内線に加え、成長の原動力である国際線の運航を大幅に取りやめている。終息が見通せず経営の悪化が避けられない中、政府による支援の動きには歓迎の声が上がった。

 国際線は世界で強まる移動制限が直撃。3月末から始まる今年の夏ダイヤで、全日本空輸は4月下旬までの運航便数を当初計画から8割以上減らし、日本航空も8割以上の減便を見込んでいる。対象はアジア、欧州、米国など世界各地に広がった。


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