郵便局員自殺は労災、埼玉労働局 さいたま労基署判断覆す

さいたま新都心郵便局の男性局員自殺が労災認定され、記者会見する遺族=1日午後、さいたま市

 さいたま新都心郵便局(さいたま市)の男性局員=当時(51)=が2010年に自殺したのは、業務によるストレスでうつ病を発症したのが原因だったとして、埼玉労働局の労災保険審査官が労災認定したことが1日、分かった。労災と認めなかったさいたま労働基準監督署の決定を取り消した。遺族代理人の青龍美和子弁護士が記者会見し、明らかにした。

 弁護士によると、男性は06年に異動した同郵便局で、年賀はがき7千〜8千枚の販売ノルマを課され、自ら買い取る「自爆営業」を強いられた。ミスをすると大勢の前に立たされて報告を求められるなど職場環境もストレスとなり、10年12月に自殺した。


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