かんぽ、全契約調査でも違反疑い 2206件、郵便局員2人解雇

かんぽ生命保険や日本郵便などが入る日本郵政グループの看板

 日本郵政の増田寛也社長は31日、東京都内で記者会見し、かんぽ生命保険と日本郵便による保険の不正販売問題を巡り、約1900万人の顧客を対象に実施している約3千万件の全契約調査で、法令や社内規則違反の疑いのある契約が22日時点で2206件あったと発表した。不利益を与えた疑いがあるとして優先的に調べてきた約18万3千件とは別で、被害拡大が確定的になった。不正販売に関わった50代の男性郵便局員2人を懲戒解雇したことも発表した。

 2206件は顧客からの苦情を受けて集計した。販売担当者が虚偽の説明をしていたなどの可能性がある。


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