首里城北殿の解体着工 一般公開前に安全確保

 昨年10月末に火災があった那覇市の首里城で、内閣府沖縄総合事務局は31日、全焼した北殿の解体工事に着手し、報道陣に公開した。現場を一般公開する今春の大型連休までに北殿を撤去し、安全性を確保する方針。焼損した建物の解体は初めて。

 北殿は屋根のコンクリート片が剥がれ落ちるなど危険な状態だった。粉じんが飛ばないよう作業員がホースで水をかける中、重機がひさしを取り壊すと、鉄筋があらわになった。

 沖縄総合事務局は、北殿のほか全焼した南殿・番所、黄金御殿、二階御殿も夏ごろまでに解体する予定で、2月から北殿の天井材や焼けた奉神門の屋根を撤去するなどの作業を進めていた。


  • LINEで送る