政府、弾道ミサイルと特定 NSC開催、北朝鮮に抗議

首相官邸に入る安倍首相=29日午後

 日本政府は29日、北朝鮮が発射した2発の飛翔体を短距離弾道ミサイルと特定し、国連安全保障理事会決議違反だとして中国・北京の大使館ルートを通じて抗議した。安倍晋三首相らは午後、官邸で国家安全保障会議(NSC)を開き、北朝鮮情勢の分析、対応に当たった。

 首相は飛翔体発射を受け、不測の事態に備えた万全の態勢を取るよう政府内に指示。NSCには首相のほか、麻生太郎副総理兼財務相、茂木敏充外相、河野太郎防衛相らが出席した。

 菅義偉官房長官は訪問先の那覇市内で「これまでの度重なる発射も含め、北朝鮮による一連の挑発行為は、わが国を含む国際社会全体の深刻な課題」と語った。


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