「急病で頼る人なし」28% ひきこもり、孤立が深刻

 急病などで困った時に頼れる人がいない―。ひきこもりの人の28・3%が深刻な孤立状態にあることが、経験者らでつくる一般社団法人「ひきこもりUX会議」(東京)の実態調査で分かった。「ひきこもっていることがつらい」との回答も58・1%に上り、同会議は「ひきこもりは甘えと見られがちだが、大半が生きづらさを抱え苦しんでいる」としている。

 調査は昨年10〜11月、ひきこもりの当事者や経験者らを対象にインターネットや書面で実施。有効回答は1686人で、うち940人が「現在ひきこもり状態にある」とした。「これだけ多くの当事者の声を集めた調査は例がない」(同会議)という。


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